From CEO

第13回 2015年 新年のごあいさつ

アルベリーアジア 増井 哲朗


皆様 明けましておめでとうございます。
新しい年を迎えて、一年の計をお考えのことと思います。


本年も、皆様のタイ進出について、私どものお手伝いが、
少しでもお役に立つことを願っています。


さて、新年と言えば年賀状の交換が恒例です。
最近ではメールで済まされるという方が多いと思います。


私がENKEIのタイ法人で働き始めたのが、1995年9月ですから、19年前の話になります。
当然、年賀状はタイから発送するのですが、せっかくタイから航空便で送るのに、「謹賀新年」だけではもったいないように思いました。


そこで、17年前からは、アジア各地で感じたことを「アジア通信」というような体裁で、近況とともに送るようになりました。


A4一枚の内容ですから、多くのことをお伝えできるわけではありませんが、「家族で読むのが楽しみ」とのご評価を励みにして、気づけば17年も書き続けてきました。


そんな訳で、私の知人・友人向けの年賀状ですので、決して万人向けでないことをお断りした上で、新年の賀詞として皆様にお届けしたいと思います。


皆様の今年のご多幸を心からお祈りいたします。

 

「2015年 年賀状」


新春のお慶びを申し上げます。
皆様穏やかな新年をお迎えのことと思います。


当方、昨年は、多忙でしたが充実した一年を過ごすことができました。
経営するコンサルタント事務所も、多くのお客様のタイ進出のお手伝いをすることができました。


会社も順調に成長して、昨年、社用車を購入しました。こちらタイでも、好みのナンバーを取得することができます。
タイ人の好きな数字は圧倒的多数で「9」です。日本人で「9」が好きという人はあまりいないと思いますが、タイでは“これしか無い”というエースナンバーです。ちなみに、仏教儀式もお坊様は9名1“チーム”で現れます。


このように、霊験あらたかな「9」ですから、これを普通に申し込んでもほとんど取得できません。
カーディーラーで、仮に「999」などを頼むとしたら、取れるのかを訊いてみたのですが、答えは「10万バーツかな?」という返事でした。要するに約35万円出せば、取れないこともないという感じでしょうか。


と言う事情ですから、街で「9」「99」「999」などのナンバーを付けている車に出逢ったら、それなりの方々か“その筋”の方々ですから、しっかりと車間距離を取らなくてはなりません。


友人の中国人に聞けば、今の中国人は「8」を好む人が多数派とのことですが、タイ人の「9」を幸運とする考えは、中国から来たのだと思います。古くから中国では奇数は「陽」とされ、その極みが「9」という数字で、9月9日は「重陽」と言って特別な日と考えられていたとか、日本にもそれは伝わっているのでしょう、長崎には「おくんち:御九日」という祭事が地元の諏訪神社に続いています。タイが位置するところは、インドシナ半島、実に上手いネーミングです。
生活に根ざす多くのことが、中国とインドからの伝来であり、それが融合しているのがタイだと思います。


ところで、日本人の好きな数字は? 嫌いな、できれば避けたい数字はすぐに頭に浮かぶのですが・・・。


昨年、正月に誓ってできなかったことに、タイ語の学習があります。もちろん、合計12年もタイで暮らしていますので、日常の用事をタイ語で済ませることはできます。ただ、事務所のスタッフともタイ語でもっと話したいと思っています。
それで、三ヶ月前から再々挑戦で、あらためて先生について習い始めました。
タイ語は、文法は楽なのですが、発音と語順はとても難しい言語だと言われています。


発音では、言葉の上げ下げ(声調)が五声ありますので、同じ「まー:MAA」の意味が五通りあることになります。
それと、有気音と無気音の区別、要するティッシュを口の前に垂らして、発音時にそれが動けば有気音、動かなければ無気音ということです。
日本人には当然、無気音が難しいのですが、先生が言うには日本語の「蛸:TAKO」と言うときのTAKOのKOの発音が無気音だというのですが、言われてみれば・・・です。


また、日本人でタイ語のプロに言わせると、日本人は気づかずに発音しているだけで、例えば「ありがとうございます」のSUと「寿司」のSUを発音するときは、口の形と歯の位置が違うとか、言われてみれば・・・です。
また、日本語を習うタイ人からは、日本では数字を1から10まで順に数えるときと、逆に10から1まで数えるときで、なぜ、4と7の発音が違うのか、9も微妙なのですがと問われて、言われてみれば・・・です。言葉はおもしろい。


こんなことをおもしろがっていると、瞬く間に時間が過ぎてしまいそうです。
今年も素晴らしい出会いを楽しみに、アジアの風景の中でひとがんばりしてみます。


今年の平穏を祈ります。
そして、皆様に取りまして、輝かしい年となりますよう、
心から祈念いたします。


2015年 元旦  増井 哲朗

 

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